今日は終業式。
2004年12月22日学校がえり。なにげなく自転車をこいでいると歩道の植え込みに「あるもの」が・・・。
・・・「あるもの」
正確には一枚の毛布。しかし、別に不思議なところは無い。
はずだった。
妙な違和感。植え込みにかけられたその毛布は私に妙な感情を抱かせた。
「こいつはおかしい・・・」昨日は無かったはずだ、そしてどうしてここにあるのだ・・・。
平常なその空間がいっぺんに異世界に変わる様な錯覚を覚えつつ、私は再び前に進もうとする。
だが・・・、
足は進まない。
それへの興味が私の中にこみ上げる。
こんなどうでもいい事に・・・。
ふと私はあることに気が付く。
そう、
何かの形に見えるのだ。毛布が。
つまり、
ある生き物。犬。である。
緊張感が私を包み込む。動悸が速く、力強く波打つ。
悪い想像が頭をよぎる。
犬の死体?
私はこの事実を否定するような事実を必死になって探した。
あたりを見回し、天を仰ぎ。
私を包む、このわずか1メートル四方の空間だけが周りの日常から切り離された、別世界。
私はこの世に存在せず、意識だけの存在となってこの事実に気がついた。
そんな感覚に襲われる。
気が付いてはいけないことに気が付いてしまった。そのことに私は・・・。
毛布には血痕らしきものが付着しており、明らかに人為的な作業が加わったように見える。
生唾を飲み込み、深い心呼吸と共に私はある結論を導き出す。
それは・・・。
不運にも車にはねられた犬の死体をここに放置し、その死体に毛布をかけたのではないだろうか。
もちろん推測ではあるが、この事実は不動のもの様に感じられる。
ゴクリ。
背中に嫌なものが走る。
できれば、このまま何も見なかったことにしてこの場から逃げ出したい。しかし、この事実を確かめる必要がある。私は決心した。
・・・毛布をめくろう。その結末がたとえ最悪なものだとしても、わたしはそうしないではいられなかった。
その場に立ち尽くしていた私は、かがみ込み偶然あった傘で・・・。少しずつ、ゆっくりと・・・。
ドキ、ドキ、ドキ
ドキッ、ドキッ、ドキッ、ドキッ
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!
植え込みでした。
・・・「あるもの」
正確には一枚の毛布。しかし、別に不思議なところは無い。
はずだった。
妙な違和感。植え込みにかけられたその毛布は私に妙な感情を抱かせた。
「こいつはおかしい・・・」昨日は無かったはずだ、そしてどうしてここにあるのだ・・・。
平常なその空間がいっぺんに異世界に変わる様な錯覚を覚えつつ、私は再び前に進もうとする。
だが・・・、
足は進まない。
それへの興味が私の中にこみ上げる。
こんなどうでもいい事に・・・。
ふと私はあることに気が付く。
そう、
何かの形に見えるのだ。毛布が。
つまり、
ある生き物。犬。である。
緊張感が私を包み込む。動悸が速く、力強く波打つ。
悪い想像が頭をよぎる。
犬の死体?
私はこの事実を否定するような事実を必死になって探した。
あたりを見回し、天を仰ぎ。
私を包む、このわずか1メートル四方の空間だけが周りの日常から切り離された、別世界。
私はこの世に存在せず、意識だけの存在となってこの事実に気がついた。
そんな感覚に襲われる。
気が付いてはいけないことに気が付いてしまった。そのことに私は・・・。
毛布には血痕らしきものが付着しており、明らかに人為的な作業が加わったように見える。
生唾を飲み込み、深い心呼吸と共に私はある結論を導き出す。
それは・・・。
不運にも車にはねられた犬の死体をここに放置し、その死体に毛布をかけたのではないだろうか。
もちろん推測ではあるが、この事実は不動のもの様に感じられる。
ゴクリ。
背中に嫌なものが走る。
できれば、このまま何も見なかったことにしてこの場から逃げ出したい。しかし、この事実を確かめる必要がある。私は決心した。
・・・毛布をめくろう。その結末がたとえ最悪なものだとしても、わたしはそうしないではいられなかった。
その場に立ち尽くしていた私は、かがみ込み偶然あった傘で・・・。少しずつ、ゆっくりと・・・。
ドキ、ドキ、ドキ
ドキッ、ドキッ、ドキッ、ドキッ
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!
植え込みでした。
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